石型のオブジェが断続的に自転し、展示空間内を縦横無尽に転がり回るインスタレーション作品。
前作『邂逅 わくらば』と同様に石をモチーフに思索を深め、日本庭園における石の在り方を参照しながら、街中に本作品を配置するインスタレーションを試みました。
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オブジェにはモータや電子基板などが内包されていますが、鑑賞者をセンサリングするようなデバイスは一切ついていません。
オブジェの転がるタイミングはプログラムが疑似乱数を生成するままに、そして実際に転がるかどうかはオブジェの形状や地形にまかせています。まさに行雲流水。
それでも鑑賞者や通行人はなんらかの意思のような物を感じ取るようです。また、その意思は鑑賞者一人一人によってつくりだされているともいえます。